――KADOKAWAからは『義妹生活』をはじめ、YouTube上の「マンガ動画」のノベライズも2021年から出始めていますし、YouTuberやTikToker、インスタグラマーの本も月に数点単位で出ていますよね。なろう書籍化とはまた違う流れができている。 堤 はい。ただYouTubeは1本5分10分のものが多く、好きで積極的に観ているというより、隙間時間を埋めるために観ている場合もある。だから書籍化時の興味の持たれ方がチャンネルや作品によってだいぶ違います。ここはまだ知見が必要なところですね。 今伝わらないことをやるべき理由 ――先ほどの話に出ていた「新しい場所を作る」については、具体的には? 堤 たとえば私は兼務でKADOKAWAの音声ビジネス新規プロジェクトにも関わっていますが、ひとつの方向性としては、これから自動運転とかスマートスピーカーの普及で需要が高まるであろう音声コンテンツと