前十字靭帯損傷はバスケットやスキーなどのスポーツでよく起こります。治療でスポーツに戻れることが多いですが、再発の危険性もあります。再発はどの程度あるのでしょうか。過去の研究結果から検証されました。 ◆前十字靭帯損傷の再発の割合は? 1966年から2015年の7月までに発表された研究を専門家のチームが協議し、19の研究が選ばれました。研究データの中で患者の特徴と前十字靭帯損傷の再発した割合を調べ統計解析しました。 ◆前十字靭帯損傷の再発は15% 次の結果が得られました。 全体で前十字靭帯損傷の再発率は15%で、損傷側の再発率は7%、反対側の再発率は8%であった。25歳よりも若い患者の前十字靭帯損傷の再発率(損傷側と反対側の合計)は21%であった。スポーツに復帰したアスリートの前十字靭帯損傷の再発率は20%だった。 前十字靭帯損傷の再発は全体で15%の人に起こり、そのうち同じ足が7%、反対の足
◆前十字靭帯損傷と関連する筋力は? 今回の研究では、様々なスポーツのアスリート501人を対象に、前十字靭帯損傷の発生と股関節の筋力(外旋と外転の筋力)との関連性を検証しました。 股関節の外旋は、股関節があぐらを組むように動く運動のことで、外転は足を開くように動く運動のことです。 ◆前十字靭帯損傷は、股関節の外旋、外転の筋力が弱いと起こる? 以下の結果が得られました。 別々にロジスティック回帰モデルを行うと、障害側の股関節の筋力は将来的なケガのリスクを増やした(外旋:オッズ比1.23、95%信頼区間1.08-1.39、p=0.001、外転:オッズ比1.12、95%信頼区間1.05-1.20、p=0.001)。 前十字靭帯損傷を起こした人では、損傷側の股関節の筋力が弱いという結果でした。 股関節の筋力が弱い人は、前十字靭帯損傷に気をつける必要があるかもしれません。
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