ビタミンB12と認知機能の関係について一貫した結論は得られていません。ドイツの研究チームが、低めの血中ビタミンB12濃度と認知機能の低下との関連を検討しました。 ◆血中ビタミンB12濃度と記憶力の関連を調査 軽度認知障害(MCI)は、認知機能が年相応より低下しているものの、まだ認知症に至っていない認知症の予備群です。研究チームは、50~80歳で物忘れの症状があるMCI患者100人を対象に、血中ビタミンB12濃度と、認知機能のひとつである記憶力との関連を検討しました。 患者の血中ビタミンB12濃度が高いグループと低いグループに分けられました。 記憶力は聴覚性言語記憶テストを実施して評価しました。 ◆低めの血中ビタミンB12濃度と記憶力の低下に関連 以下の結果が得られました。 血中ビタミンB12濃度が正常低値のMCI患者群では、正常高値のMCI患者群に比べて、学習能力(p=0.014)と再認能
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