兵庫県内で1月末、パソコンに遠隔操作ソフトを気付かずダウンロードさせられ、インターネットバンキングから金をだまし取られる被害が相次いだ。県警サイバー犯罪対策課は、新たな不正送金の手口として注意を呼びかけている。 同課などによると1月29日、伊丹市の80代男性が自宅でパソコンを使用中、「ウイルスに感染」との警告が出た。表示された欄に電話番号を打ち込むと、ソフトウエア会社を名乗る男から電話がかかり、指示に従って開いたページで6桁のコードを入力したという。 実はこのとき、男性のパソコンには遠隔操作ソフトがダウンロードされていた。作業が終わり、インターネットバンキングからサポート代金の1万円と、手数料として490円を振り込んだ男性。しかし、目を離した隙に犯人側が遠隔操作でゼロを三つ加えており、49万円が送金された。 同30日には洲本市の50代女性も同様の被害にあい、250万円をだまし取られた。同課