三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)と国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)は、南フランスで建設中の核融合実験炉イーター(以下、ITER)(注1、2)に用いられる、ダイバータの重要な構成要素である「外側垂直ターゲット」のプロトタイプの製作に2020年6月より取り組んでいます。昨年、「外側垂直ターゲットの高熱負荷試験体」がITER機構による認証試験に合格、今回、外側垂直ターゲットの実機大のモックアップとなるプロトタイプが完成し、実機量産化に向けた準備が整いました。三菱重工とQSTは、プロトタイプ製作を通じて獲得した技術を活かして、実機(注3)製作に全力を注ぎ、ITERプロジェクトの推進に貢献していきます。 ダイバータは、トカマク型をはじめとする磁場閉じ込め方式の核融合炉における最重要機器の1つです。核融合反応を安定に持続させるために、炉心プラズマ中の燃え残った燃料及び核融合反応で