福島県いわき市小名浜の海洋科学館「アクアマリンふくしま」(安部義孝館長)は16日、インドネシア・北スラウェシ州マナド湾でシーラカンスの稚魚を発見し、撮影したと発表した。 同館によると、シーラカンスの稚魚が泳ぐ姿の撮影に成功したのは世界初という。 同館と現地の研究機関が合同調査中の10月6日、自走式水中カメラで撮影した。レーザービームによる推定体長は31・5センチで、1991年にモザンビークで捕獲されたシーラカンスの胎内に約30センチの子が確認されているため、大きさから、生まれて間もない稚魚とみられるという。 撮影したのは、水深161メートルの岩の割れ目で、発見場所が深海でなかったことから、同館は、シーラカンスの成魚が、数百メートルの深海ではなく、通常の魚の生息環境で出産するとみている。また、稚魚も、成魚と同様に、日中は岩のすきまなどに隠れて生息していると考えられるという。 同館では