僕は、キャプテン・アースだからな! セツナはそれを見て「醜い塊」と表します。自らもエゴブロックを本体としているにも関わらず。この、己でも仲間でもなく、もはや異形と化した自我の在り様を見ることでその実態に気付かされる、という構図がこの1話に凝縮されています。 「このままではアイツにこの銀河が飲み込まれてしまう」というのは、己が永遠の生命のため星を食い潰してきたキルトガングと実質的には同じなのですけど、セツナは地球人として生き銀河の絶対支配者を名乗りだしたパックの姿を目の当たりにして初めて自分たちも「エゴの肥大化した化け物」だと自覚できたんですね。 いや自分たちのやってることが「そういうこと」であることぐらい普通分かるだろ、と思われるかもしれませんが、パックの思想がキルトガングのエゴを純化したものであるように、「完全な人間」を名乗るキルトガングの生態もまた人類が持つ欲望を加速させた結果先鋭化さ