◇衰えの兆候 左四つに組み止めたはいいが、もう稀勢の里の膝は伸びていた。右上手も引いて観客に「今日は大丈夫」と思わせた後も、膝が伸び、上体が起きていたために、最後に詰めに必要な力が生まれない。土俵際で宝富士の捨て身の下手投げにばったり落ちた。 稀勢、3連敗で黒星先行=大相撲九州場所 力士の衰えの兆候は幾つかある。尻の肉が落ちる。負ける時に腰から落ちる。上体が起きやすくなる。膝が伸びるのが早くなる。稀勢の里はもともと腰が高くて上体の前傾姿勢が甘いが、今場所はさらにそれが目立ち、足の運びも自信がなさそうだ。負け相撲だけではない。3勝目を挙げた松鳳山戦でも、途中で腰や膝が入りかけている。 支度部屋では前日同様、質問に「うーん」と繰り返した稀勢の里だが、下半身の衰えは、ブランクのせいだけか。夏場所前の計量で体重が自己最高の184キロだった。初場所前より9キロも増えている。その時は「体は張っている。
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