第1回はこちら マンガをデジタル配信する強みは「試行回数を増やせる」こと 前回に引き続き、「少年ジャンプ+」編集長・細野修平氏による特別講義をお届けする。今回は、大ヒットを目指すなら紙よりもデジタルのほうが有利だと言える理由、媒体として大きく成長するためのループが回り始めている現状などを語っていただきました。 ◆ 細野 おかげさまで、「少年ジャンプ+」はその後しっかり成長していきました。次は成長のポイントを見ていきたいと思います。 「少年ジャンプ+」は初期から『課金よりもヒットを目指そう』と考えていました。デジタル――今はDXとか言われていますが――の良いところは、見える化しやすいことです。逆に言うと、見える指標を追いかけることになるので、安易にお金儲けに走りがちなのです。 私たちも初期にはLTV(=Life Time Value)、つまりユーザーが入会中にできるだけお金を落としてくれるよ
![少年ジャンプ+が大ヒットの確率を上げるために実行中の成長戦略とは? (1/3)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2a7bfa28555ea1273cd02e453c3964bedb96a5aa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2023%2F02%2F26%2F3499006%2Fxl%2F21bd4e5bf4b9280a.png%3F20200122)