※お題は「夢ゆめ」ですが、歌に詠む場合は「夢」の文字が詠み込まれていればよく、「夢幻」、「夢中」、「夢路」のような熟語にしても、また、「夢見る」のように訓読しても差し支えありません。 詠進歌の詠進要領 1 詠進歌は、お題を詠み込んだ自作の短歌で一人一首とし、未発表のものに限ります。 2 書式は、半紙(習字用の半紙)を横長に用い、右半分にお題と短歌、左半分に郵便番号、住所、電話番号、氏名(本名、ふりがなつき)、生年月日、性別及び職業(なるべく具体的に)を縦書きで書いてください(書式図参照)。 無職の場合は、「無職」と書いてください(以前に職業に就いたことがある場合には、なるべく元の職業を書いてください。)。 なお、主婦の場合は、単に「主婦」と書いても差し支えありません。 3 用紙は、半紙とし、記載事項は全て毛筆で自書してください。ただし、海外から詠進する場合は、用紙は随意(但、半紙サイズ24
『わが告白』とは強い印象のタイトルで、いったい著者はどんな人でどんな罪を犯したんだろう、と考えてしまう。読み進むと、その年齢が八十代であることがわかる。彼は宮内庁御用掛、歌会始選者、日本芸術院会員、つまり歌人としての最高の地位を極めた人間である。その一方、元医師であり、元大学教授であり、過去に焼夷弾による負傷、キリスト教の受洗、革命運動への参加などの経験があるようだ。人生のなかで思想的に左から右へシフトしたことがみてとれる。 また、現在の妻との間の年齢差が三十二歳ある。六十一歳のときに二十九歳の彼女と知り合って恋に落ちたらしい。そのとき、彼には妻と三人の子供があった。その前にも別の妻と子供がいた。さらに前にもまた別の妻と子供がいた。つまり、三度にわたって妻子を捨てた経験を持っているわけだ。彼はこれを一種の罪と考えている。「わが告白」とは、つまり、その体験に関わるタイトルであるらしい。 それ
些事(さじ)詠んで確かなワザが伴えばそれでいいんだ短歌と言うは 津波禍の人らの死体一体も見ていない東京住まいのわれは 白い花ほんとに白く 赤い花ほんとに赤い 球根ベゴニア 廃炉まで四十年の原発は四十年の雇用生み出す 信号の〈緑の人〉は自らは歩かず人を歩き出させる デパチカがデパート地階、シブチカは渋谷地下街、シブチカを行く 山笑ふ、と思って見れば取りめぐる山みなホカホカ笑っています ホームランそれも場外ホームランのようなドデカイ歌が詠みたい 〈原発の汚染水制御されてる〉と啖呵切るごと総理は言えり 鉄板の上なる白き骨の嵩、子雀ほどぞ そこまで生きた (奥村晃作 造りの強い傘 青磁社) *********************************** 奥村晃作の第十四歌集、『造りの強い傘』を読む。 まず、装丁がシンプルで力強い。「造りの強い歌集」と呼びたくなる。集題のコンセプトにぴったり
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く