間杉俊彦(ダイヤモンド社 人材開発事業部副部長) 【第4回】 2008年11月25日 若手はなぜ成長を急ぐのか? 「会社」よりも「自分の能力」を重視する理由 ――希望が見えない時代に育った20代の心理背景 「私たちの世代は、世の中が良くなるとか、経済が成長し続けるとはあんまり思っていないんです」という、新人ナカムラ。バブル崩壊後に育った世代の世界観は、私たち上司世代とは決定的に違っている。 今回は、20代の若手社員たちがどのような時代の中で育ってきたのかを検証してみたい。それによって、なぜ若手が「成長実感」を強く求めるのか、そして、なぜ早々と会社に見切りをつけるのか。その理由の一端が見えてくる。それは、とりもなおさず「適度なかまい方」のための前提でもある。 バブル崩壊の年 新入社員は小学校1年生だった 突然ですが、40代の読者諸賢は、小さいころにどんな未来を思い描いていたでしょうか