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海外への長時間のフライトで、隣の乗客が食事の時間がきても起きず、深々と毛布をかぶりアイマスクを着けたまま深く寝入っていたら、単純に「疲れているのだろう」と思ってしまう。だが時にそれは、機内で急逝したもののその後クルーによって座席に戻された乗客、つまり「死体」であったりもするというから驚きである。 飛行中の機内で体調を崩す人は少なくない。心臓発作を起こして命を落とすことだってある。客室乗務員は研修により救急処置をしっかりと心得ているが、機内に医師がいたとしても助からないケースも多いのだ。ある乗客の死亡が確認された時、彼らが一番に考えなければならないのは、その遺体を乗せたまま他の乗客を動揺させずに静かに目的地を目指すこと。家族などの同行がない単独の搭乗であった場合には、機内ではこんなことが起きているという。 「座席に導いてアイマスクをしていただき、揺れや着陸時のためにシートベルトをセットしたら
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