横浜市の新交通システム「シーサイドライン」で自動運転の車両が逆走した事故で、運営会社は6日、車両内部で電気系統が断線し進行方向を切り替える信号が伝わらなかったのが原因とみられると発表した。誤動作を修正するバックアップシステムも、設計上の不備があり機能しなかったという。 運営会社によると、自動列車運転装置(ATO)を搭載した2号車から、モーターを駆動させる信号を各車両に伝える際、1号車内の電気系統が断線していたことを確認した。断線の原因は調査中という。 バックアップシステムも、こうした情報の不達を全体として制御する設計になっていなかった。 この結果、折り返し運転の列車5車両全てのモーターが、本来の進行方向と逆方向に動き、時速20キロ超までスピードを上げて25メートル先の車止めに衝突した可能性がある。 事故は1日夜、新杉田駅で発生。乗客14人が重軽傷を負った。同社は4日から、運転士を乗車させ運