前回は「ウイスキー 」の記事を書いたが、はじめてのお酒はなんだったのか記憶をたどる。 思い起こせば、学生時代よりももっと昔に飲んだことがあるではないか。私の父はお酒が好きで毎日晩酌をしていた。ビールや日本酒を飲んでいた。酒豪というわけでなく、ほどほどに嗜む程度だった。仕事が終わったあとの、ゆったりとした楽しみだったんだろう。 透明なグラスに注がれた、しゅわしゅわと泡がはじけた琥珀色のビール。炭酸のちいさなつぶつぶがグラスに点々とくっついていて、いかにもおいしそう。小学生だった私はそれを見て、まるでレモンジュースとかレモンスカッシュのようだと思った。興味津々で見ている私に「ちょこっと飲むか」と父は飲んでいるグラスをさしだした。わくわくして一口飲むと「うわー苦い!」と顔をしかめた。父は笑っている。見た目とちがってその液体は苦くておいしくない。「大人はなんでこんなの飲むんだろう」と思った。 お盆
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