ラブホ街にはためくカンボジア国旗・仏教旗・日本国旗 神奈川県の中心部、伊勢原市の善波峠を通る善波隧道(旧善波トンネル)付近は、ちょっとした怪奇スポットとして知られている。1965年に少年がバイク事故を起こして亡くなり、その後に遺族が「もう死なないで準一」と、かなり個性的な表現の立て看板を設置した。看板自体は1989年に撤去されたが、山奥のトンネルのたたずまいから、不気味な雰囲気を感じる人はなお多い。 いっぽう、トンネル付近の山肌には、別な意味で独特の雰囲気を放つエリアが存在する。それはラブホテル街だ。地方特有の広大な敷地に、かなり年季が入っていそうなラブホテルが集中しているのである。そしてこのエリアの坂を登っていくと──。いきなりカンボジア国旗・仏教旗・日本国旗が仲良くはためいていた。