判決などによると、2011年8月、女性が勤務していた竹の塚図書館では、約2万冊の蔵書に磁気テープを張る新たな作業が課された。賃金は1冊当たり7円で、時給に換算すると約800円の最低賃金を下回り、最低賃金法に違反すると判断し、館長に問題を指摘した。2012年1月、業者は女性に雇い止めを通知した。業者側は、雇い止めの理由として「ルールが守れない、協調性がないなど業務遂行能力が十分でない」などと女性の問題を列挙した。女性側は「雇い止めは、最低賃金法違反に抗議したことに対する報復」などと反発。区の公益通報(内部告発)窓口に通報した上、2011年8月に提訴した 公益通報を調査する監察員が12年6月に出した報告書では、雇い止めについて「(通報者の解雇無効を定めた)公益通報者保護法に違反している可能性が高い」と指摘。業者は「報復という事実は存在せず、公益通報者保護法違反はあり得ない」と強く反発している。
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