経営再建中の大手電機メーカー、シャープが海外の子会社を支援するため商品を値引きして卸し、その結果、本社の売り上げを少なく見せかけていたとして、大阪国税局から去年までの3年間で12億円余りの所得隠しを指摘されていたことが関係者への取材で分かりました。経理ミスによるものを含む申告漏れの総額は、およそ103億円に上るということです。 関係者によりますと、シャープは中国などアジアの子会社数社に主力商品の液晶テレビなどを卸す際、通常より値引きして販売していたということで、大阪国税局から子会社への支援にあたり、本社の売り上げを少なく見せかけていたと指摘を受けたということです。 所得隠しの額は去年3月までの3年間で12億円余りと指摘され、このほかに本来は海外の子会社が経費として処理すべき宣伝費の一部を本社が負担したなどとする経理ミスも指摘されて、申告漏れの総額はおよそ103億円に上るということです。 た