【石橋達平】KDDI(au)のiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)でメールの送受信ができなくなった4月半ばの通信障害は、一部でアドレス帳を消す被害も引き起こしていた。サーバー(端末と情報をやりとりするコンピューター)にデータを保存する「クラウドサービス」を使っていた影響という。安全性が高いとされるクラウドだが、専門家は危うさも指摘する。 auでは、利用者が昨年6月27日以前に登録したアドレス帳のデータをサーバーに保存する仕組みになっておらず、通信障害ではアドレス帳を部分的に復元できないケースが相次いだ。auに寄せられた問い合わせは4月28日までに約220件にのぼった。 サーバーにデータを保管するクラウドサービスは比較的、安全性が高いとされる。しかし、万全ではない。クラウドサービスの一つ、ウェブメールなどでもデータが消えた例は少なくない。 続きを読むこの記事の続きをお読み