■ - とろけるあめ
男の人と女の人の表現の違いは、ハイコンテクストか、ローコンテクストかの違いなのか。 男の人は背景や文脈を必要とするハイコンテクストなものを好み、その言葉の通じる世界を作り上げ、その中で勝負をしようとすることが多い。だけどハイコンテクストなものは、時間の淘汰に耐えにくいから忘れ去られ、結局残るものはローコンテクストだったりする。 ハイコンテクストに酔う男の人を理解できない女の人が多いのは、このことに、気づいているからなのかもしれない。また、このことに無意識に気づいているにも関わらず、ハイコンテクストに飛び込もうとする女の人もまちがいだ、たぶん、成功できないし、その世界では、わたしをふくめ、自戒の念。 でもその時代に居合わせた人は、できるだけハイコンテクストなものを理解し、受け止める強度を持つべきだとも思うんだ。どちらに価値があるかなんて、はなから決めているべきではない。こ
2009-11-16
もうずっと実家近くの海辺に行っていないので、行きたくてうずうずして、想像している。 夜 伊豆半島に沿ってバイパスの電灯が点々、三浦半島に沿って灯台が生えている。１１月じゃもう、階段に座ったら海風がびゅうびゅう、耳が切れそうにきんきん冷えるかもしれない。 だーれもいない海、ふたりの愛をたしかめたくってえー、あーなたのううでを、すーりぬけてみたーのー、は し る水辺のまぶしーさ、息もできないくらい、はやくーつよくーつかーまえーにきてー、好きなんだもーのー、わーたしはいま、生ーきているうー、わーたしはいま、生ーきているうー 野坂昭如の本を古本屋さんで見つけては買って読んで見つけて買って読んで、このところ常にカバンに入っている。ほとんど宇野亜喜良が表紙。 卵子が泣く泣く流れてく 野坂塾がまた開かれますように。 こんなに恵まれているのに、わたしは今またゲッと喉から何かこみ上げるようで、それと
2009-10-27
太った。お豆腐しか食べるのよそう。 「なんでメールとか返さないわけ、電話も出ないし、そういうとこイライラする」と男の子に怒られたとき、全く意味がわからず、恋人気取りのこの人は、夜はメールや電話をするという形式を、からっぽの義務感で守りたくて仕方ない こんなとこにも日本の「型」の文化があるのかもと、すかすかの目で見つめた。 形式から逃げてばかりいたら１人になった。昨日は雨の帰り道で、失敗の講評のあとだし、キャンバスが重くふらふらと、わたしはわたしが地面に嘔吐して突っ伏すところを頭の中に何度も浮かべたけど、わたしは健康なのでしっかり立っている フジコヘミングが「人が持ってるものを自分が持っていないからって羨むのは大間違い」と言っていたので、わたしはフジコヘミングが大好きなので、わたしがあまり人になじめないということは、人が持っていないものばかりを持っているのかもしれないと信
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