長野県飯山市、聞いたことありますか? そこは日本有数の豪雪地帯。過酷な豪雪地帯に30歳の青年が「ずっと住み続ける」と決めた想いとは。『戦争と五人の女』『経営者の孤独。』の著者・土門蘭が、「生きることを肯定できる地元で、自分のことはどうでもよくなった」と語る『鶴と亀』小林直博さんの心の内に迫ります。 こんにちは。土門蘭です。 長野県飯山市という場所をご存知でしょうか。 市内全域が特別豪雪地帯に指定されているほどの、日本有数の豪雪地帯。冬の間は2,3メートル積もるのも珍しくなく、1年のうちの3分の1は雪に覆われていると言われている場所です。 見てください、この雪の量。 車が走る道路なのですが、両脇に雪が積もりすぎて景色が全部真っ白です。 私たちが取材に行った2月は、飯山でもっとも雪が多い時期。身長をはるかに超える雪の壁、そしてさらに降り続く雪、雪、雪……。 そんな街に住んでいる若者が、フリーペ