長野パルセイロのスポーツディレクター、足達勇輔氏。「町のクラブ」であることの重要さを肌で知る人間の存在は、クラブにとって貴重だ。 世界一のクラブを決するFIFAクラブW杯がクライマックスを迎えた12月16日、決勝の舞台・横浜から約200キロ離れた長野県長野市では、地元サッカーファンの注目を集めたもう一つのビッグイベントが行われていた。 土橋宏由樹、引退試合――。 韮崎工業高を卒業後にドイツ・ブレーメンへの留学を経験した土橋は、帰国後、ヴァンフォーレ甲府で7年間プレー。'06年には松本山雅FCに移籍し、2年後の'08年にはAC長野パルセイロに新天地を求めた。'11年シーズン限りで現役を退いた後は、「長野のサッカーを盛り上げたい」という熱意からクラブのアンバサダーとして活動している。 松本と長野というライバルクラブを渡り歩き、しかも両クラブでキャプテンを務めた選手は、今のところ土橋しかいない。
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