日本には情報社会論を研究するような機関がほとんどありませんね。実はGLOCOMも技術的、ビジネス的な色彩が強く、どちらかというと産業寄りで、社会学的分野が手薄だと思っていたので、そのGLOCOMからisedのようなプロジェクトが立ち上ったのにはちょっと驚きました。僕が提唱しているサイバーリテラシーも情報社会論的なアプローチなので、このプロジェクトにとくに強い関心をもったわけです。 まだ僕が勝手にやっているという段階ですが、2003年にGLOCOMに入った当初は、確かに自分の考え方との乖離を感じました。その後、1年経ってようやく接点が見えてきたところです。 情報社会論について議論するには、どうしても世代的なギャップがありますね。isedで参加メンバーを20代と30代に限定したのも、それ以上の世代とはライフスタイルが違うからです。日常的にネットやWinny(ファイル共有ソフト)、2ちゃんねる(