排泄は、プライバシーを厳重に確保した上で行いたい行為の一つだ。 排泄の直接の「原因」である食物摂取は、人と共に行うことに特に恥ずかしさを感じない、むしろ楽しかったりするのに、排泄が強い羞恥心と結び付いているのは、その器官と生殖器の位置が極めて近い(か同じである)ことと、排泄物の匂いや形状が原因だろう。 もし排泄器官が手首についていてウンコがバラの香りと色をもっていたら、ここまでの羞恥心は掻き立てられないのではないだろうか。 そういうわけで、先月から通い始めたホームヘルパー2級講座は、体位変換、ベッドメイキング、シーツの(寝たまま)交換、衣服の着脱と寝間着の交換、車椅子と杖の介助、視覚障害者の介助と進んできて、先日は排泄ケアについて学んだ。 実技に入る前の講師の話はかなり”リアル”で、少し慣れてきた受講生の間にも微妙な緊張感が漂った。やはり介護の仕事において排泄ケアはその緊急性を考えても重要