世界初の、大人の牛の体細胞に由来したクローン牛として生まれ、石川県の畜産試験場で飼育されていた牛が9日、死にました。 石川県の畜産試験場によりますと「かが」は、先月下旬ごろから立ち上がるのが困難になり、9日正午ごろ、21歳3か月で死んだということです。 試験場では、解剖で病気などが確認されず飼育されている黒毛和牛の寿命が20歳前後であることから、年老いたことによる衰弱死と判断しています。 平成10年に「かが」がクローン技術で生まれて以降、農林水産省はクローン技術を使った牛の肉や乳製品などの出荷の自粛を要請するなどしていて、石川県は平成18年度にクローン牛の研究を打ち切っています。 「かが」と、ともに生まれた双子の「のと」は去年5月に死んでいて、石川県の畜産試験場では現在2頭のクローン牛を飼育しているということです。