大雨の影響で茨城県日立市の市役所(同市助川町)は8日夜から9日夕まで全ての電源を喪失した。近くの数沢川が氾濫し、地下の電源機器が浸水したのが原因。災害対策本部は近くの市消防本部に移転。9日は証明書などの発行業務を停止し、職員は復旧作業に追われた。 水戸地方気象台によると、同市の9日午前0時までの24時間降水量は269ミリで、観測史上最大を記録した。影響で市役所西側の数沢川が8日夜に氾濫し、庁舎には50センチほどの濁流が押し寄せた。 1階は職員が入り口ドアを閉めて浸水を防いだが、地下1階は駐車場に下りるスロープから濁流が流れ込み、最大で約120センチが浸水。地下の機械室に止水板はなく、受電設備と非常用電源設備ともに水に漬かった。地下に排水機能はあったが、処理が追い付かなかった。 停電の影響で市役所の電話はつながりにくくなり、住民の要望に一部対応できない事態となった。市は9日、応援要請した国土