全国各地で汚染が表面化しているPFAS(ピーファス、有機フッ素化合物)。大阪では今年9月、府内在住の住民1000人を対象に血中のPFAS濃度を測定する血液検査が始まった。大阪民主医療機関連合会(大阪民医連)などが協力者集めと採血を行い、2000年からPFASの汚染調査を続けている京都大学大学院医学研究科(公衆衛生大学院)が血液分析する。大阪で1000人規模の血液検査は初めて。 製造がストップしても環境中に残留 炭素とフッ素の化合物であるPFASは、水や油をはじく性質があり、フライパン、雨具、スニーカーなどの生活用品から半導体など工業製品の製造工程にまで幅広く使われてきた。現在、1万種類以上あるとされるPFASの中でも、1940~1950年代にアメリカの化学メーカーが開発したPFOA(ペルフルオロオクタン酸)とPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)が、最も世界的に普及した二種類のPFAS