JXTGエネルギー、千代田化工建設、東京大学、クイーンズランド工科大学は3月15日、オーストラリアで低コストで製造した有機ハイドライドから、日本で水素を取り出す世界初の技術検証に成功したと発表した。有機ハイドライドは、水素の貯蔵・運搬用に用いられる物質。 従来、水素を貯蔵・運搬する際には、水電解によって生成した水素をタンクに貯蔵し、一度、常温常圧の液体で取り扱いが容易な有機ハイドライドの一種であるメチルシクロヘキサン(MCH)に変換して運搬する必要があった。しかし、MCHには、製造工程と設備コストという別の課題があった。今回の技術検証は、水とトルエンから直接MCHを製造する「有機ハイドライド電解合成法」と呼ばれる製法を用い、従来に比べ工程を大幅に簡略化。水素を介さず直接MCHを製造することに成功した。「有機ハイドライド電解合成法」では、将来的に、MCH製造に関する設備費を約50%削減できる
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