東北高監督時代にダルビッシュらを育てた名将、若生正広(わこう・まさひろ)氏が27日朝、宮城県仙台市内で、肝臓がんのため死去した。70歳だった。家族に見守られ、眠るように息を引き取ったという。 若生氏は07年に黄色靱帯(じんたい)骨化症を発症。一時は回復し歩けるようになったが、13年に腰を骨折し車いす生活に。近年は持病の糖尿に加え、肝臓がんを発症した。昨年3月まで埼玉栄監督を務め、治療を続けながらグラウンドに通い続けた。高校野球指導33年、春夏合わせて11回も甲子園へ導いた。「甲子園に行ったら、人間的に自信がつく。子供が成長できる場所。なかなか味わえないものだからね」と生涯をかけて子供たちと聖地を目指し続けた。 埼玉栄を退いた後も、教え子が監督を務める地元のシニアで指導することもあった。先週は九州へシニア関係者を訪ねていたが、その際、体調を崩し、仙台へ戻り治療していた。 ◆若生正広(わこう・
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