大手広告会社の電通が社員に違法な長時間労働をさせていたとして厚生労働省は7日電通の本社などを捜索しました。これまでの調べで申告した勤務時間が、会社にいた時間より月に数十時間少ない社員が複数いたことがわかり、厚生労働省は勤務時間の過少申告が広く行われていた疑いもあるとみて調べを進めています。 電通に去年入社して過労のため自殺した高橋まつりさんも会社に申告した勤務時間は、出退勤の記録から導き出した会社にいた時間を大幅に下回っていました。 厚生労働省は勤務時間の過少申告が広く行われていた疑いもあると見て、高橋さんが所属していたインターネット広告を扱う部署や営業部門などで押収した出退勤の記録を中心に勤務時間との矛盾がないか調べを進めています。電通は、「調査には全面的に協力してまいります」とコメントしています。