イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市「ポンペイ」は、紀元79年8月24日(日本の弥生時代)、ヴェスヴィオ山の大噴火によって噴火開始からわずか19時間で滅亡した。火砕流と火山の噴出物によって街全体は埋もれ、1748年に本格的な発掘がスタートするまで1700年近く、その存在は地中深くに眠ることとなった。 死の灰は一気に町を飲み込み、噴火によって命を落とした人々の姿までをも、そのままの形で封じ込めていた。死者は約2000人から1万人以上とされている。死者は死んだままの姿で灰の中に埋もれ、肉体が朽ちた後もその空洞は残った。人体があった空洞に石膏を流し込むという手法で掘り出した像は、ポンペイ人の石膏像として展示されている。
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