韓国で中東呼吸器症候群(MERS〈マーズ〉)コロナウイルスの感染者が増えていることについて、同国の文亨杓(ムンヒョンピョ)・保健福祉相は8日の国会審議で、「初動対応で綿密に対応していれば、早く事態を終息できた」と述べた。今が感染のピークだとし、封じ込めに全力を挙げる考えを強調した。 韓国政府は8日、感染していた80代男性が死亡し、死者が計6人になったと発表した。感染者も23人増え、計87人。関係当局によると、国別の感染者の発生数ではサウジアラビアに次いで2位になったという。 初動対応をめぐっては、韓国初の患者は中東から帰国後に体調が悪化し、5月12日から相次いで4カ所の病院を訪れていた。感染が確認されたのは同20日で、4カ所目の病院だった。この間に感染が広がり、2カ所目の京畿道平沢(キョンギドピョンテク)市の平沢聖母病院では最多の37人の感染者を出した。文氏は感染が広がった原因の一つとして