安倍晋三首相は11日、国連の潘基文(パンギムン)事務総長が中国の「抗日戦争勝利70年」の軍事パレードに出席したことについて「極めて残念だ」と不快感を示した。安全保障法制を審議する参院特別委員会で述べた。 首相は「国連は中立であるべきだ。国連事務総長はいたずらに特定の過去に焦点を当てるのではなく、国際社会の融和と発展を推進する立場から、未来志向の姿勢を取るよう加盟国に促すべきだ」と指摘。「国連が特定の立場や主張に偏ることがないよう働きかけを行っていく」と語った。 一方、潘氏は国営中国中央テレビのインタビューで「国連は中立であるべきだと誤った考えをしている人がいるが、実際はいわゆる『中立』ではなく、公平公正だ」と発言している。