米フロリダ州オーランドの銃乱射事件に衝撃を受けたハリウッドのアーティストが、犠牲者を悼む作品を作った。50体のマネキンを自宅の屋根に並べ、事件で命を落とした人たちに見立てた。銃を使った暴力に対する抗議の意味が込められている。 作ったのはチャドマイケル・モリセットさん(36)。同性愛者でもあり、事件に「自分の属するコミュニティーが標的になった」と衝撃を受けた。当日はLGBT(性的少数者)のパレードに参加する予定だったが、それよりも作品を作ろうと思い立った。 作品名は「だれも安全ではない」。だれもが銃の犠牲になりうることを表すために、様々な体格のマネキンを選んだ。モリセットさんは「戦場で使うようなライフルが、簡単に手に入る米社会はおかしい。銃規制をするべきだ」と話す。(ロサンゼルス=平山亜理)