キャメロン英首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選で、最終候補の一人だったエネルギー担当閣外相のアンドレア・レッドサム氏(53)が11日、突如撤退を発表した。党首選を運営する議員委員会は、もう一人の最終候補だったテリーザ・メイ内相(59)を新党首に選出すると正式に発表した。キャメロン氏は自らが13日に辞任し、メイ氏が同日中に新首相に就任すると述べた。 メイ氏は故マーガレット・サッチャー氏以来、史上2人目の女性首相になる。下院議員による予備投票で6割の支持を集めていた。 レッドサム氏は11日、ロンドンで「強く、幅広い支持を集める首相を速やかに選出することが国益にかなうとの結論に達した。メイ氏を支援する」との声明を読み上げ、党首選から撤退した。レッドサム氏は今月9日付の英タイムズ紙に「母親であることは、国の未来に本当の利害があるということだ」とのインタビュー発言が掲載された後、メイ氏夫妻ら子ども
オバマ米大統領は10日、就任後初めてスペインを訪れ、英国の欧州連合(EU)離脱問題などについてラホイ首相と話し合った。会談後、オバマ氏は記者会見し、「格差が広がり、人々が置き去りにされたと感じると、分裂を起こさせるようなポピュリズムが出てくる」と警戒感を示した。 オバマ氏は「米国内のポピュリスト衝動と英国のEU離脱決定の投票などの間には関連性がある」と指摘。共和党のトランプ氏を念頭に「自国で心配すべき政治を抱えている」と吐露し、「(選挙キャンペーンでは)あらゆるところで多くのレトリックが使われている。最後には国民が、大統領の重要性を認識し、誰が大統領執務室に座るかについて真面目に決定を下すと考える」と語った。 スペインでは先月の総選挙で、EUに異を唱えて台頭するとみられていた左派新党ポデモスが伸び悩んだ。議席を伸ばした与党・国民党(中道右派)が社会労働党などとの連立政権樹立を目指している。
キール大統領派とマシャル副大統領派による大規模な戦闘の再発で、270人超の死者が出るなど、急速に悪化する南スーダン情勢について、国連の潘基文(パンギムン)事務総長は10日、両氏に対し、戦闘の縮小に尽力し、それぞれの影響下の部隊に撤退の指示を出すよう強く要請する声明を出した。 国連安全保障理事会の議長国、日本の別所浩郎国連大使によると、国連平和維持活動(PKO)に参加中の中国人隊員1人が犠牲になったという。南スーダンのPKOには、日本の陸上自衛隊も施設部隊を中心に参加している。 2013年12月に石油利権などをめぐって、両派が衝突し、内戦状態に陥った南スーダンでは、昨夏の和平合意を経て、今年4月、双方が参加する暫定政府の発足にこぎ着けていた。潘氏は声明で「衝撃を受け、がくぜんとした」と表明し、和平の歩みを「逆戻りさせる可能性がある」と指摘した。 一方、安保理も10日、緊急会… この記事は有料
南スーダンの首都ジュバで、キール大統領派とマシャル副大統領派の兵士による大規模な戦闘が8日から断続的に続き、英BBCによると、副大統領報道官は10日、「内戦に戻った」との認識を示した。昨夏以降は沈静化していた両派の内戦が再燃した形だ。同国では、陸上自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に参加しており、戦闘地域が拡大すれば、日本政府は対応を迫られる可能性もある。 ロイター通信が政府高官の話として伝えたところによると、10日までに巻き添えになった民間人33人を含む272人が死亡した。 AFP通信などによると、8日の戦闘はキール大統領とマシャル副大統領が大統領府で会談していた際、同府周辺で起きた。銃撃戦の小競り合いが、迫撃砲の応酬にエスカレートしていったという。 9日はいったん収まったが、1… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会
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