生中継の映像にコメントが付けられるインターネットサイト「ニコニコ生放送」は、今月4日に中国・杭州で開幕する主要20カ国・地域(G20)首脳会議の開会式と中国の習近平(シーチンピン)国家主席の演説を生中継する。 中国の国営放送中国中央電視台(CCTV)の配信する映像に、同時通訳をつける。ニコニコの運営会社ドワンゴの吉川圭三・会長室エグゼクティブプロデューサーは「中国はG20を盛り上げようとしている。各国首脳を前に何を話すかは注目だ」と話す。 ニコニコは、昨年9月に中国の軍事パレードを同時通訳付きで配信したのを皮切りに、今年2月の中国版・紅白歌合戦などCCTVの映像を配信してきた。 なぜ中国国営放送の映像を流し…
韓国外交省は1日、昨年末の日韓合意に基づき、韓国政府が元慰安婦を支援するために設立した「和解・癒やし財団」に対し、日本政府から10億円の入金があったことを確認した。 日韓両政府によれば、事業の対象は昨年末の日韓合意の時点で韓国政府に登録された元慰安婦245人。 名誉の回復や心の傷を癒やす事業として、合意時点の生存者46人に1人当たり約1億ウォン(約910万円)、死亡者199人の遺族らには同約2千万ウォンを現金で支給する。医療・介護、葬儀関係費、親族の奨学金などを想定している。 一方、元慰安婦の支援団体は8月31日、ソウルの日本大使館近くで集会を開き、改めて日韓合意の無効を訴えた。(ソウル=牧野愛博)
韓国ロッテグループによる秘密資金疑惑を捜査しているソウル中央地方検察庁は1日午前、創業者、辛格浩(シンギョクホ)氏=日本名・重光武雄=の長男、辛東柱(シンドンジュ)氏=同・重光宏之=を事情聴取した。同地検は辛東柱氏が、実態のない役職に対して多額の報酬を受け取っていたとして横領の疑いで調べる。 同氏は、次男で韓国ロッテグループ会長の辛東彬(シンドンビン)氏=同・重光昭夫=と、ロッテホールディングス(HD)の経営を巡って対立し、2015年1月に同副会長を解任された。 同地検は今年6月に韓国ロッテグループの強制捜査に着手。グループ内で政治工作用資金を捻出していた疑いがあるとして、関係者らを横領や背任行為で取り調べている。8月下旬には、同グループの李仁源副会長が事情聴取直前に自殺した。 同地検は辛東柱氏の聴取を終えた後、辛格浩氏も対面か書面で調査し、最終的に辛東彬氏の聴取に踏み切る方針だ。(ソウル
米大統領選共和党候補のトランプ氏(70)は8月31日、メキシコを訪問し、ペニャニエト大統領と会談した。トランプ氏は不法移民を防ぐため国境での壁建設を改めて主張したが、大統領はメキシコ移民が米国経済に貢献し、不法移民は減ってきたと強調。これまで互いを批判してきた両者だが、トランプ氏が大統領を「友人」と呼び、関係構築を演出する場面もあった。 トランプ氏が大統領選に出馬してから外国の国家元首と正式に会談するのは初めて。会談はメキシコ側の招待で実現。同国はトランプ氏のほか、民主党のクリントン前国務長官(68)にも訪問を打診している。 1時間余の会談の後、共同会見したトランプ氏は「第一に不法移民を止めることだ」と強調。「国境の安全確保は国家の権利で、双方の利益になる」と改めて国境に壁を建設することの正当性を主張した。 一方、ペニャニエト氏は、国境… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きを
韓国統一省は31日、北朝鮮の金勇進(キムヨンジン)副首相が最近、処刑されたと明らかにした。韓国政府は、こうした動きは北朝鮮指導層の動揺の表れだと主張する。粛清によって体制引き締めを図る金正恩(キムジョンウン)委員長のもと、幹部が互いを密告するなどの背景が指摘されている。 統一省によると、金副首相は今年6月の最高人民会議に出席中の態度を問題視され、7月ごろ銃殺された。また、朝鮮労働党の金英哲(キムヨンチョル)統一戦線部長が7~8月ごろ、職務執行に問題がある党幹部らが対象の「革命化教育」という思想教育を受け、宣伝扇動部の崔輝(チェフィ)第1副部長も現在、同じ教育を受けているという。 韓国政府当局者によれば、北朝鮮では秘密警察の国家安全保衛部が高官らの動向を監視し、把握。最高指導者の正恩氏の意向を測りながら報告するという。この当局者は「下手に報告すれば、自分の身を滅ぼしかねない。正恩氏が不満を漏
ミャンマーの首都ネピドーで31日、内戦状態が続く政府と少数民族武装勢力の和平をめざす「連邦和平会議」が始まった。アウンサンスーチー国家顧問が実質的に率いる新政権下では初めて。スーチー氏には会議での議論を、軍政下で定められた憲法の改正につなげたい思惑もある。 国内和平はテインセイン前政権下で進められ、約20の武装組織のうち8組織との間で昨年10月、全国規模の停戦協定が実現した。スーチー氏は3月末の新政権発足以来、和平の実現を最優先に掲げ、すべての当事者を集めた会議を早期に開く意向を示していた。 今回はこれに応じる形でカチン独立機構(KIO)やワ州連合軍(UWSA)など、全国停戦に未署名の武装組織を含む過去最多の17組織が軍や政党の代表らとともに参加。国連の潘基文(パンギムン)事務総長も開会式に初めて出席した。 スーチー氏は開会演説で「平和…
シンガポールの保健省によると、8月27日に同国初のジカウイルス感染症(ジカ熱)の国内感染が確認されて以降、31日までに感染者は完治した人も含めて計115人に達した。感染経路は特定できておらず、これまで感染者が集中していた地区以外にも広がりつつある。 シンガポール中心部アルジュニード地区。8月28日に40人の大量感染が確認された住宅街では蚊を駆除する措置がとられたが、感染地域は同国東部へと拡大。保健省は31日夜、新たに妊婦1人を含む33人の感染を確認したと発表した。 感染者はジカ熱が流行する中南米などへの渡航歴がなく、全員が国内で感染したとみられている。在シンガポール日本大使館によると、31日時点では、居住する約3万7千人の日本人に感染者が出たとの報告は入っていないという。 ジカ熱は妊娠中の女性が感染すると、頭部が先天的に小さい子どもが生まれる恐れがあるとされる。保健省は蚊の駆除地域を広げる
ブラジル政府の会計を粉飾したとして職務停止になったルセフ大統領(68)に対する弾劾(だんがい)裁判で8月31日、上院議員による採決が行われ、3分の2以上が有罪を支持し、ルセフ氏の罷免(ひめん)が決まった。これに伴い、大統領代行に就いていたテメル副大統領(75)が同日、新大統領に就任した。 テメル氏は「雇用拡大が主要テーマの一つだ」と語り、経済再建を最優先課題に掲げた。中道右派のブラジル民主運動党(PMDB)所属で、ルセフ氏の本来の任期の2018年12月まで大統領職を務める。 一方、大統領公邸で会見したルセフ氏は、「テメル氏らはクーデターで権力を手にした。私は何の不正もしていない。私たちは再び帰ってくる」と訴えた。 弾劾裁判でブラジルの大統領が…
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