パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは1日、新政策文書を発表した。これまで同様にイスラエルを国家としては承認していないが、闘争する相手はユダヤ人全体ではなく、ユダヤ人国家をつくるためにパレスチナを占領するユダヤ人だと説明。対イスラエルで強硬路線から柔軟路線へ転換する可能性を示唆する内容になっている。 ハマスは1948年のイスラエル建国で故郷を追われたパレスチナ難民が帰還できるように、イスラエルを倒し、イスラム国家を樹立すべきだと主張。軍事部門がイスラエルで自爆テロを度々実行したため、イスラエルや米欧諸国からテロ組織に指定され、国際的に孤立している。 しかし新政策では、イスラエルがヨルダン川西岸やガザを占領した第3次中東戦争(67年)前の停戦ラインを国境とする暫定的なパレスチナ国家樹立について、初めて考慮するとした。イスラエルとの和平に反対し、領土でも妥協してこなかったハマス
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