はじめまして、Quipperに再来週に入社予定のujihisaと申します。 本記事では、Vim本体のC実装をデバグするのにGNU Debugger (GDB)を用いる方法について説明します。 巷には「GDBをVimに統合させて何らかのプログラムをデバグする方法」はいくつか解説記事がありますが、本記事はそうではなく、Vim自体のデバグについてに着目します。 Quipperでは社内のソフトウェアエンジニアのうち4割 *1がVimを使用しており、我々はVim本体の未解決バグを踏んだときに自力で解決しVimコア開発者にフィードバックできるようになっているべきです。 Vimを debug_info, not stripped でビルドする お使いのVimのバイナリは、おそらくdebug buildではないです。ちょっと確認してみましょう。 $ file `which vim` /usr/sbin/v