「最近本が読めなくなって来てる」金曜日の夜に美味しい鰹の塩たたきが食べたいと言う私に付き合ってくれた読書家の同期は、そう言いながらもそれなりに幸せそうだった。「私も私も」とそこに乗っかったが、この話題に来るまでにも、私たちは何度も同じ現状を共有していた。「最近仕事が終わった後すっかり疲れて早くに眠りに就いてしまう」「ストレス量が減ったからか趣味に使う時間が急激に減ってしまった」「その分の浮いた時間は人と会う時間に変わっている」「そして、本を読む気力がなくなってしまった」である。本屋に行って本を買う時の胸のときめきは変わらないが、買ってきた本を開いて数ページ読み進めたところで飽きてしまい、床に積ん読状態となってしまった本が数冊ある。その場で二人してスマホを取り出し、「本 読めなくなる」で検索をかけたが、鬱病の症状としてのページが沢山出てきてしまい、いや、私たちの「本が読めない」はけしてそうい
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