作業用BGMはThe Who『Live at Leeds』で。 当然のように劇場に足を運び、翌日には原作を読破。そして2回目の劇場鑑賞と、ここまできてようやく自分の中で腑に落ちるものがあったので、何か書ければと記事を起こしました。 さらっと行きたい、さらっと。 耳の不自由な聾唖者の少女がヒロインを努めているので、障がい者との交流がテーマの作品とする向きもあるみたいですが、私から見るともっと普遍的なディスコミュニケーションが基底にある人間関係の話。学校という閉鎖空間、多感な時期にあるモラトリアムだからこそ強調されるものはあるけど、ただ人と人の関わり合いにおいて立ちはだかる断絶の壁とその前に立ちすくむ少年少女たちの姿が描かれます。 耳が聞こえる・聞こえない、ちゃんと喋れる・喋れない。硝子とその他の人間との間に描かれる「差異」が象徴的ですが、一方でそれがあくまで一番分かりやすい要素だっただけに過