2010年の11月から12月にかけて、松戸駅西口界隈で、アートによる地域活性を目指す松戸アートラインプロジェクト2010が開催された。31組の現代美術作家が、松戸の地域性を作品に取り入れながら、あるいは、松戸の方々と関わりながら作品を制作し、展示するというプロジェクトである。 ワークショップユニット代本板(中島佑太×石幡愛)は、松戸市根本の空きガレージを使って、まちの方々から、本とその本にまつわるエピソードを集めて<図書館>を制作した。出来上がった作品を展示するのではなく、会期を通して徐々に作られ、日々変化していく場であり、本を集めることをきっかけに、松戸の方々とおしゃべりをする場でもある、まちの交流拠点としての<図書館>だ。 <図書館>に対する地元の方々の関わり方とその経過 <図書館>の特徴は、アートの鑑賞を目的に来場する方や、遠方から1回限り見に来られる方ばかりでなく、近所にお住まいの