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ブックマーク / gahkun.blog.fc2.com (1)

  • 狼になりたい 『MOON』(曽田正人)・9巻(最終巻)

    『昴』の第三部である『MOON』とはどのような作品であったのか。 私が思うに、最も端的な答えは、『昴』第一部と第二部の否定、なのだと思う。 すばる「プリシラさんにもあったんですか?その…何かエネルギーになるような、子供の頃の出来事…」 (『MOON』9巻・第95話) この問いに対し、プリシラは平然とこう答えた。プリシラ「子供のころの? ウーン。そうね…… あなたたちみたいなことがあったら、もっとドラマチックだったわね」 作者が何よりも言わせたかったのは、この台詞ではなかっただろうか。 『昴』第一部で、宮すばるの踊りが皆を惹き付けたのはなぜか。 それは、重篤の双子の弟を前に、毎日死の淵で踊り続けた経験ゆえではなかったか。 かつて五十鈴は、「そのこと」を、こう表現した。「自動車事故の瞬間、全てがスローモーに見える。 そんな異常な集中力を……"3時間"、全幕にわたって維持できるバレリーナがいた

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