【カイロ=平田篤央】イランの首都テヘランで12日、核物理学者マスード・アリモハンマディ氏が自宅を出て車に乗り込もうとしたところで爆発にあい、死亡した。国営放送によると、近くに止めてあったオートバイが遠隔操作で爆発したという。 外務省報道官は国営放送に対し、「シオニスト(イスラエル)と米国の関与の兆候がある」と述べ、西側を非難した。一方、AP通信は、アリモハンマディ氏は革命体制を批判している改革派を支持していたと伝えた。 核開発をめぐっては、「兵器転用の疑いがある」とする国際社会がウラン濃縮の停止を要求。無視するイランに対し、米国などは追加制裁の協議を始めている。