2023年2月22日のブックマーク (2件)

  •  短い点滅のあとで和室の蛍光灯が点いたとき、尖浩二は気を失わぬために..

    短い点滅のあとで和室の蛍光灯が点いたとき、尖浩二は気を失わぬために奥歯が割れるほどいしばらなければならなかった。先程から感じていた鉄っぽい血と死の臭いは気のせいではなかったのだ。まだ暖かい液体が尖の下に染み込んで足の指を濡らしている。六畳間の床は赤黒い血溜まりと化しており、その中央には腹部を大きく咲かれ痙攣を繰り返す勉三の体が横たわっていた。そうして、 「うわぁ……べんぞうさんの中……すごくあったかいナリ……」 決して誕生を許すべきではなかった人造生命体が……一度は理解し合えたとすら思えたかつての友人が……勉三の肚の中で血液にまみれ、大腸を引き抜いては陶酔した表情で頭部の髷に巻きつけるという、尖には理解し難い動作を繰り返していた。 「に……ゲる……ダス……」 勉三のか弱い濁声にはっとした。そうだ。逃げなければ。改めて目を向けると、ちょうど勉三の瓶底眼鏡がずり落ちるところだった。隠すもの

     短い点滅のあとで和室の蛍光灯が点いたとき、尖浩二は気を失わぬために..
    merogin
    merogin 2023/02/22
  • しょくぱんまん「ランチパック?あんこやカレーをはさむ…?」

    ジャムおじさん「そうだ。アンパンマンとカレーパンマンが亡き今、君はランチパックとして生きなさい」 しょくぱんまん「それしか方法はないんですか?」 ジャムおじさん「ない。引き受けてくれるかい?」 しょくぱんまん「…分かりました」 ジャムおじさんの工場はヤマザキと呼ばれ、あんこやカレーランチパックは次々と売れました。 そして春… ジャムおじさん「もうすぐ春のパン祭りだ。頼めるかい?」 ランチパックマン「はい!みんなにランチパックを配りに行きます!」 ジャムおじさん「あんこのランチパックが売れる限り、アンパンマンの優しい心はみんなの中に宿るだろう」 ランチパックマン「そうですね」 ジャムおじさん「…アンパンマンとカレーパンマンがバイキンマンを倒して42年、ちょうどこんな春の日だった」 ランチパックマン「…はい」 ジャムおじさん「春のパン祭りの意味は、ワシと君だけの秘密だよ」 ランチパックマン「

    しょくぱんまん「ランチパック?あんこやカレーをはさむ…?」
    merogin
    merogin 2023/02/22