センサ・モジュールの筐体を開けると,基板とセンサ素子,ボタン型電池が現れた。ボタン型電池の寸法が最も大きく,全体の約6〜7割を占めている。薄型のセンサ素子は,ボタン型電池の上部に張り付けて格納されている。プラスチック製の筐体は,カッターナイフを使って周辺の接合部を切り落として開けた。ネジは,基板を筐体に固定するために2個だけ使用している。 いよいよ「Nike+iPod Sport Kit」の分解作業に取り掛かる。センサ・モジュールと無線受信機の筐体をそれぞれ開けて,どんな部品を使っているか確認を進めた。 まずはセンサ・モジュールの分解を始める。「一見したところセンサ・モジュールの方が,筐体を開けるのが容易そうですね」(分解を手掛けた技術者)との判断からだ。それでも靴底に差し込んで利用するためか,頑丈な作りである。カッターナイフを利用して約15分をかけてプラスチック製の筐体を切り開けると,セ