2004年のプロ野球の新規参入騒動は、異色のニューヒーローを生んだ。 ホリエモンこと、堀江貴文。32歳の挑戦的な金持ちの登場は、「礼儀知らず」と年寄り達を激怒させ、閉塞感の中にいる若者達を歓喜させた。 オタク的パワーで“売り上げ世界一”を目指す彼のルーツとは――。 堀江貴文は「経営は爆発だ」のノリで競技場に登場した。堀江自身が爆発物ではないのか。そう言いたいほど、2004年はプロ野球界も、証券市場も、メディアも彼にかき回された。プロ野球の新規参入騒動は、図らずも「旧」、「既存」、「権威」に一人で挑戦する「若武者」を印象付けた。 私は堀江に聞いた。革命に興味ありますか? 「革命を目的に行動する気は全然ないですね。革命って、終わった後、また新しい体制が出来るだけじゃないですか。明治維新だって、終わったらみんな自己保身に走ったわけだし」 むしろ、自分は単純に世界一を目指す「アスリート」だと力ま