大量生産・大量消費のファスト・ファッションが世界中に広がる一方で、ここ数年、人と環境に配慮した生産・流通を行う“エシカルファッション”が脚光を浴びている。 中でもスウェーデン発のデニムブランド「ヌーディ・ジーンズ(Nudie Jeans)」は、サプライチェーン(原材料の調達から生産管理、物流、販売までの全プロセス)の改革と商業的成功の両方を実現している注目株だ。 ヌーディ・ジーンズは2001年、スウェーデン第二の都市、ヨーテボリで誕生。2006年、創業者のマリア・エリクソンは取引のあるサプライヤーを集め、方向転換を宣言した。その当時20%だったオーガニックコットンの使用率を100%に引き上げると表明したのだ。これによりいくつかのサプライヤーが同社から離れたが、エリクソンらはポリシーを貫き、2012年に目標を達成した。 企業が倫理を守りながら利益を出すことは可能かとの問いに、同社のパレ・ステ