楽天は7月、スペインの名門サッカークラブ、FCバルセロナとのパートナー契約を開始しました。契約金額は4年間で約280億円。これほどの巨費を投じてまで契約を結んだ背景には、「コーズ・リレーテッド・マーケティング(Cause Related Marketing、以下CRM)」の戦略があると考えています。 「コーズ」は耳慣れない言葉ですが、「公益性のある支援対象」を指します。NPOや公益法人、企業などの組織の場合もあれば、計画や活動の場合もあり、その範囲は社会問題、文化、芸術、スポーツなど多岐にわたります。 CRMを定義すると、「組織がコーズ支援を行い、それをコミュニケーションすることにより、マーケティング目標の達成を支援するための戦略」になります。平たく言えば「社会貢献活動をマーケティングに活かす戦略」ということです。マーケティングではないコーズ支援活動は「フィランソロピー(社会貢献)」になり
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