急速にデジタル化が進んでいるクルマの世界。「カー・デジタル」の最前線を、人気自動車ライターの渡辺敏史さんが探ります。今回はレクサスLSのコンソールから考える、操作系に対するメーカーの「姿勢」です。 子供の頃、ちょっと成績が上がったもんだから親にラジカセを買ってもらえることになって、電器屋さんにカタログなんか貰いに行って机に並べウーンと悩んだりした経験、皆さんにはありません?……って、それはまんま僕の話ですね、失礼。 でもその時の悩みって、子供ながらに真剣ではあるものの本当に他愛なくって、要は最高出力がいくつだとかVUメーターは針かLEDかとか、得てして本質とは全然関係のないことなんですよね。 先日、レクサスLSに乗った際、そんなことをふと思い出しました。運転席周りに散りばめられた操作ボタン類の物量をみて。ああ、そういえばラジカセ選ぶ時ってボタンの数なんか必死で数えたよなぁって。 というわけ