いつもいつも寒いときの服装は悩んでばかりで、何を何枚どう着るのかをぎりぎりまで決められないでいる。これが暑い夏だったら1パターンしかないからお気楽このうえないのだけど、ひとたび長袖が必要になると事前準備がままならなくなる。寒いのが平気な人は「この時期なんて着るものが決まってるから楽なもんだよ」なんて、まるで僕の夏を裏返したようなこといって笑う。でもそういう人は逆に「暑いときはどう工夫したらいいか、いつも決められずにぎりぎりまで悩む」なんていうもんだから、世の中上手くいかないもんだなあと思う。もしかしたらこれが世のなかのバランスってもので、実は上手くできているのかもしれないけど。 11月も下旬である。悩みながらも決めるこの時期の服装は、走り始めて寒くない恰好を基本にして、ウィンドブレーカーを手持ちにしていく。走り始めて寒くない恰好っていうのがどの程度の重ね着なのかを考え始めるとさっきの堂々め
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