古書で取り寄せた岡田英弘『康煕帝の手紙』中公新書 読了。基本的には康煕帝がジュンガルのガルダン・ハーンに対して行った三度の遠征中に、留守居役の皇太子・胤礽に送った手紙の訳です。後書きによると、台湾の故宮博物院に保管されていた档案の束を訳したのが本書と言うコトのようです。中国史にしては珍しく編纂された史料…つまり二次史料ではなく、一次史料を元に書かれた本という意味では画期的と言えるのではないでしょうか? とはいえ、基本的には「私は変わりない。皇太子は元気か?(本文)このことを皇太后にお伝えしろ、満洲の大臣達に伝えよ。」と言う手紙が延々と続く内容なので、まあ、なるほど絶版にはなるはな…と納得の内容ではあります。それに、遠征したモノの康煕帝の部隊は最終的にはまったく戦闘をせずに終わっているので、血湧き肉躍るような描写にも乏しいですしね…。まあ、ガルダンは康煕帝親征に驚いて浮き足立ったようなので
KEN爺の小言(KKGT)「スクランブルエッグ」Webサイトのスタッフとして、北は北海道から、南は沖縄まで全国を駆け巡っているKEN爺が、日頃の取材や趣味活動を通じて思うところを綴っていく日記です。 名古屋の取材の翌日は、数多くのアーチストを生んだ「キャレスボーカル&ダンススクール」の発表会「GET A DREAM」を2年ぶりに観てきました(9月15日@大阪 心斎橋 BIG CAT) プログラムの用紙を渡されとき、まず、演目に出演者(生徒)の名前が全くないのに驚きました。 「せめてリードボーカルを取る出演者だけでも知りたいのに…」 ただでさえ、キャレスの事情にとって疎くなっている私にとって、これはけっこうつらいものでした。 演目のほうは、、Perfume、ヘキサゴン、阿久悠メドレーをはじめ、本ブログでも記事にした谷村奈南さんの「JANGLE DANCE」、Superflyの「HI FIVE
19世紀ドイツの、ロマン主義を痛烈に批判している本。 決断主義とかの話はしていなかった。 『日本浪曼派批判序説』を書いた橋川文三による翻訳。 19世紀ドイツのアダム・ミュラーとフリードリヒ・シュレーゲルという二人のロマン主義者が、主に批判の対象として挙げられ、細かに分析されている。 ものすごく簡単に言ってしまうと、こいつらは口ではフランス革命ってすげーとか言ってるけど、実際には現状維持派というか、自分たちでは特に何もせずに、あちこちにいい顔してる奴、という感じである。 で、とにかく口が上手い、というかレトリックが上手い。言ってしまえば、ロマン主義というのは、そのレトリックこそが本質である、ということかもしれない。 第一章では、外部的状況ということで、ミュラーやシュレーゲルが一体どういう人たちで、どういう政治的な成果があったか、というかなかったか、ということが書かれている。 第二章は、ロマン
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